バリアフリー住宅最大のネック
バリアフリー住宅において、最もネックとなるのはやはり階段だと思います。マンションに住んでいて、入り口や居住部分に階段がない場合は問題ありませんが、2階建て以上の一軒家の場合には階段をどうしても工夫する必要が出てきます。高齢者で足腰が弱っている程度であれば、勾配を穏やかにする、転倒防止策を講じるなどといった工夫で済みます。階段の形状には「直線階段」「回り階段(下回り)」「折り曲がり階段」などがありますが、バリアフリー住宅に最も適しているのは「直線階段」です。万が一自宅の階段が折り曲がり階段、あるいは回り階段になっていて、改築が不可能な場合には曲がり部分で転倒をした場合を考えて踊り場を付けるなどの工夫をします。勾配が6/7以下(推奨寸法)あるいは22/21(基本寸法)の場合には蹴り上げ寸法(1段の高さ)を2倍したものに踏面寸法(足を乗せる部分)を加えた寸法が550〜650ミリメートル以内で、しかも踏面寸法が195ミリメートル以上必要です。また、蹴り込み寸法は30ミリメートル以下として蹴り込み板を設けるのが普通です。階段幅は880ミリメートル程度が理想的と言われています。自分の足で階段の昇り降りをすることが不可能な場合には、寝室を1階に移してしまうのもひとつのアイディアですが、そうもいかないと言うのであれば、いす式の階段昇降機を設置するのがベストです。いす式階段昇降機はさまざまな会社から販売されていますが、設置が簡単でコンパクトなものもたくさんありますので、ぜひ数社のカタログを取り寄せて比較検討したいものです。自動停止装置や誤作動・乱用防止キースイッチなどの安全対策も万全ですので、安心して使用することができます。いす式階段昇降機には屋内用はもちろん屋外用もあり、また車椅子でそのまま乗り込めるものなども開発されています。階段の形状や長さ、選ぶモデルなどで価格の方はかなり違ってきますので、まずは見積もりを依頼することをおすすめします。決して安い投資ではありませんが、必ず「もっと早くに設置しておけばよかった」と納得するはずです。
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